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競輪自転車のフレームには素材としてクロモリが使われています。
クロモリのどのような特徴が理由で使用されているのでしょうか?
この記事では、
- クロモリとは?なぜ競輪で使われるの?
- 競輪用自転車のフレームの人気メーカーは?
について解説します。
結論ですが、競輪でクロモリフレームが採用されているのは、安全性と耐久性に優れていることが理由であり、メーカーとしては、カラビンカ、ブリヂストン、ケルビムなどが選手の走りを支えています。
目次
1.クロモリとは?なぜ競輪で使われるの?
以下について解説します。
- クロモリの特徴と使われる理由
- クロモリとカーボンの違い
- クロモリとアルミの違い
・クロモリの特徴と使われる理由
クロモリ(クロムモリブデン鋼)は、鉄にクロムとモリブデンを加えた合金鋼であり、強度としなやかさを兼ね備えた素材です。クロモリは、強度が高く長期間使用しても壊れにくい特性を持っています。
競輪では高いスピードでの接触や転倒が発生するため、フレームの頑丈さが重要です。
さらにクロモリには適度なしなりがあり、衝撃を吸収しやすい特性があります。競輪選手は長時間のトレーニングを行うため、体への負担を軽減するしなやかさが必要です。硬すぎるフレームでは路面からの衝撃がダイレクトに伝わりやすく、疲労の原因になりますが、クロモリはその点で優れています。
日本の競輪では、公正なレースを維持するために「日本自転車競技連盟(JCF)」が競輪用自転車の仕様を厳格に規定しています。その中でフレームの素材はクロモリに限定されており、カーボンやアルミといった他の素材は使用できません。
これはフレーム性能の均一化と、安全性の確保が主な目的です。
・クロモリとカーボンの違い
クロモリとカーボンは、重量や特性が大きく異なります。
特徴 | クロモリ | カーボン |
重量 | 重い(約2kg以上) | 軽い(1kg以下) |
耐久性 | 高い(壊れにくい) | クロモリよりは低い |
しなやかさ | ある(衝撃吸収性が高い) | 硬め(設計次第で調整可能) |
修理のしやすさ | 溶接で修理可能 | 破損すると交換が必要 |
価格 | 比較的安価 | 高価 |
カーボンフレームは高価かつ軽量で速さを追求できる素材のため、オリンピックの種目である「ケイリン」に使用されます。
また、日本競輪ではフレーム素材がクロモリに限定されているため、カーボンフレームは使用できません。
・クロモリとアルミの違い
クロモリとアルミは、どちらも金属素材ですが、それぞれの特性には大きな違いがあります。
特徴 | クロモリ | アルミ |
重量 | 重い(約2kg以上) | 軽い(1kg前後) |
耐久性 | 高い(壊れにくい) | 低い(衝撃に弱い) |
しなやかさ | ある(衝撃吸収性が高い) | 硬め(振動をダイレクトに伝えやすい) |
修理のしやすさ | 溶接で修理可能 | ヒビが入ると交換が必要 |
価格 | 比較的安価 | 比較的安価 |
アルミは軽量でコストパフォーマンスに優れた素材ですが、競輪では採用されていません。アルミは強い衝撃を受けると曲がったりヒビが入ったりしやすく、競輪の過酷な環境には向いていないためです。
2.競輪用自転車のフレームの人気メーカーは?
以下について解説します。
- カラビンカ
- ブリヂストン
- ケルビム
・カラビンカ
カラビンカは、日本国内の競輪選手に支持されているフレームメーカーの一つです。
特に、職人の手作業による精密なフレーム製造が特徴で、高い剛性としなやかさを兼ね備えた競輪フレームを提供しています。
カラビンカのフレームは、日本の競輪レースにおいて多数のトッププロ選手に愛用されています。
しなやかさと剛性のバランスが取れたクロモリフレームは、パワーを無駄なく伝え、スプリント勝負にも対応できるため、多くの競輪選手から支持を受けています。
・ブリヂストン
ブリヂストンは、自動車や自転車のタイヤメーカーとしても有名ですが、競輪フレームの分野でも確固たる地位を築いています。
特に、ブリヂストンサイクルが製造する「ブリヂストン・ネオコット」シリーズは、多くの競輪選手に愛用されています。
ネオコット工法は特殊な成型技術により、クロモリフレームの強度と剛性を向上させたフレーム設計です。
ネオコット技術によるフレームの軽量化と強度アップが、多くの選手に選ばれる理由となっています。
・ケルビム
ケルビム(CHERUBIM)は、日本のクラフトマンシップを代表するフレームメーカーの一つで、特にカスタムメイドのクロモリフレームに定評があります。
ケルビムの競輪フレームは、細部までこだわった設計と高い剛性・耐久性が特徴です。
特にオーダーメイドで作られるフレームは、選手一人ひとりの体格や走りのスタイルに合わせて作られるため、フィット感が非常に高く、多くの競輪選手に愛用されています。
3.競輪フレームでクロモリが使われる理由は?他素材との違いやフレームのメーカーを紹介!まとめ
競輪自転車のフレームに使われるクロモリについて解説しました。
- 競輪では、安全性と耐久性に優れたクロモリフレームが最適な選択肢として採用されている
- 競輪フレームはカラビンカ、ブリヂストン、ケルビムなどが提供している
競輪でクロモリフレームが採用されているのは、安全性と耐久性に優れていることが理由であり、メーカーとしては、カラビンカ、ブリヂストン、ケルビムなどが選手の走りを支えています。
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