
「競輪でバックを踏むとどうなる?」
このように思っていませんか?
この記事では競輪のバックを踏むというのが、どのような意味なのかを解説していきます。
また、競輪でバックを踏むとどうなるのか、バックを踏む理由についても解説していきます。
目次
1.競輪のバックを踏むとは?
競輪における「バックを踏む」とは、意図的にペダルの回転を抑えてスピードを落とす行為を指します。ロードレースなどとは異なり、競輪用の自転車にはブレーキがありません。そのためスピードを調整する際は、ペダルを逆方向に踏むような動きで減速する必要があります。
以下で競輪のバックを踏むというのがどのような意味なのかを詳しく解説していきます。
・スピードを落とすこと
バックを踏むのは、スピードを落とすことが主たる目的の1つです。競輪は単純なスプリント競技ではなく、駆け引きの連続であり、ペース配分や隊列のタイミングが重要になります。
前の選手との車間が詰まりすぎたり、ライン全体の動きが想定よりも速かった場合などには、後続の選手が無理に追走しすぎないようスピードを落とす場面が出てきます。
ただし、スピードを落とすことで後ろの選手との連携にズレが生じたり、自分の仕掛けのタイミングを見失うリスクもあるため、使いどころは非常に繊細です。単純に脚を休めるというよりは、状況に応じたレースメイクの一部に必要なテクニックです。
・ペダルを逆に回転させるようにする
競輪ではブレーキが存在しないため、減速するためには「ペダルを逆に回転させるようにする」技術が用いられます。これが「バックを踏む」と言われる由来でもあり、物理的にペダルを後ろに回そうとすることで自転車のスピードを抑える働きをします。
これはいわば「足でブレーキをかける」ようなものであり、脚力やバランス感覚、さらにペダリングの精度が問われる動作でもあります。
特に高速で展開するレース中にこの動作を行うには、相当な技術と経験が必要であり、若手選手が無理にバックを踏もうとするとバランスを崩すことも少なくありません。また、後続の選手にとっても前走者のバックを踏む行為はブレーキのようなものとなるため、巻き込まれ落車につながる危険もある繊細な動作です。
2.競輪でバックを踏むとどうなる?
競輪でバックを踏むと、いくつかの重要な影響がレース展開に及びます。
どのような影響があるのかを詳しく解説していきます。
・脚力を消耗する
競輪でバックを踏むことは脚力の消耗につながる行為です。バックを踏む際には、ペダルを逆方向に踏み込んだり、回転を抑え込むことで自転車の進行スピードを緩めますが、その分、筋肉に負荷がかかりやすくなります。
脚力を温存することが重要な競輪において、無駄に脚を削るような動きは避けたいところですが、隊列や展開に対応するためにはやむを得ずバックを踏まざるを得ない状況も存在します。
このように、バックを踏むことが単なる減速行為ではなく、体力的なリスクを伴う選択肢であるという点を理解することが、競輪を深く知るうえで重要です。
・かみ合わず離されやすくなる
バックを踏むことでスピードのリズムが崩れ、ライン全体がかみ合わなくなることがあります。競輪では前後の選手が絶妙なタイミングで加減速を繰り返しながら連携して走りますが、バックを踏むとそのテンポが乱れて、後ろの選手との連携が途切れてしまうリスクがあります。
特に後続選手が前の加速を前提に動いている中で予期せぬ減速が入ると、反応が遅れてラインから切れてしまい、「ちぎれ」につながることもあります。
さらに、他ラインとの接触を避けるために車間距離が開いた場合、そこを他の選手に割り込まれたり、仕掛けのタイミングを逸してレースの主導権を失うことにもなりかねません。
3.競輪でバックを踏む理由
競輪で選手がバックを踏む理由を解説していきます。
・前の選手とタイミングが合わないため
レース中に前を走る選手とタイミングが合わないとき、後ろの選手はバックを踏んで調整することがあります。競輪はラインとして複数の選手が連携して走るため、前の選手が予期せぬ動きをすると後続の選手はそのスピードに対応しなければなりません。
特に番手選手は、前の加速に合わせることが求められるため、タイミングがずれるとレース全体のリズムが乱れます。その際に行うのが「バックを踏む」ことで、ペダルに逆らうような力をかけることで位置を調整します。
ただし、これが頻繁に起きるとラインの崩壊や、最終局面での不利な展開にもつながるため、できる限り前と呼吸を合わせることが理想です。
・かませなかった同じラインの選手を入れるスペースを作るため
競輪において「かませなかった」つまり先行しきれなかった同じラインの選手を救うために、意図的にバックを踏むケースがあります。このような場面では、前で仕掛けた選手と後ろの選手との間に一時的な車間を作ることで、合流の余地を生み出します。
特にラインの中で主導権を取るべき先行選手がかませずに外に張られた場合など、無理にそのままスピードを上げてしまうと味方選手がラインに乗れず脱落する恐れがあります。そこで、番手選手が一時的にスピードを緩め、後方の味方が再び合流できるような空間を確保するという、高度な判断が行われます。
4.まとめ:競輪のバックを踏むとは?
競輪のバックを踏む事について詳しく解説していきました。競輪のバックを踏むとは、意図的にペダルの回転を抑えてスピードを落とす行為です。
バックを踏むことで脚力を消耗してしまいますが、危機回避や戦術面で必要です。バックを踏む事について知って、競輪をより楽しんでみてください。
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