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競輪の試合を観戦していて「競輪選手はどれくらいの速度で走ってるんだろう？」「なんであんなに速く走れるの？」と疑問に思ったことはありませんか？
この記事では競輪選手が臨場感溢れる速度を生み出すポイントをお届けし、これらの疑問にお答えします。
速度の秘密を知ることで、より競輪を楽しめるようになります。
1．競輪選手の最高速度はどれくらい？
競輪の魅力の1つは、なんといってもあの「スピード感」でしょう。
実際にどれほどのスピードが出ているのかというと、なんと最高時速70km。
この速度は他のレース競技と比較しても遜色ありません。
たとえばボートレースの最高速度は「時速80km」ですし、競馬は「時速70km」です。
① 競輪選手は人力で時速70kmをたたき出す
しかし、競輪には他の競技と大きく異なる点があります。
それが、競輪は「人力」で勝負する競技だということ。ボートレースはボートで戦いますし、競馬は馬が走ります。
競輪だけが、身体能力を武器に最高時速70kmにまで到達する競技なのです。
人間が馬と同レベルの速度を出せるなんて驚きですよね。
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2．競輪選手が時速70kmを出す秘訣
競輪は人力で自転車を走らせて勝負する競技です。ただし人力だけでは最高時速70kmまで到達できません。
ここでは驚異的な速度を出すために必要となる、4つの代表的な要素を見ていきましょう！
1. 選手に合わせたオーダーメイドの自転車
競輪選手の自転車は完全オーダーメイドです。この競技用自転車を「レーサー」と呼びます。
レーサーの重さは約7〜8kg。ママチャリなどの一般的な自転車の重量が平均15〜20kgとされているので、ほぼ半分の重さです。
選手は自分の脚質に合わせた軽量な自転車に乗ることで、目にも止まらぬ速度を生み出しているんです。
2. カント（傾斜）のあるコース設計
選手が試合をするコースのことを「バンク」と呼びます。
バンクの特徴は、カントと呼ばれる内向きの傾斜がついていること。
つまりバンク全体が「底が縦長のお皿」のような形になっているというわけです。
カントは直線とコーナーで角度が異なり、直線は2〜4度、コーナーでは30度前後傾いています。
特にコーナーは急傾斜となっていますが、これは選手が高速でコーナーを曲がるときに発生する遠心力を相殺するために設計されたものです。
このようにカントは、疾走感あふれるレースを演出するのに不可欠な要素となっています。
3. 速度を高めるために鍛えられた肉体
選手自身の身体能力も、驚異的な速度を生むための重要な要素となります。
選手たちは、大会がない自由期間はトレーニングで自分を追い込みます。以下は競輪選手の代表的な訓練法です。
- 競輪場を利用したトラック練習やダッシュ
- ロードトレーニング
- 固定自転車（パワーマックス、ワットバイク）
- ウェイトトレーニング
基本的には自転車を使った練習がメインです。中には1日200kmを走り込む選手もいるとか。
自転車で鍛えにくい部位においては、ウェイトトレーニングを組み合わせて総合的な筋力を高めていきます。
競輪選手は下半身（特に太もも）の筋肉が注目されがちですが、その筋力を最大限に発揮するために全身のトレーニングも入念におこなっています。
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4. 全速力で駆け抜ける走行テクニック「もがき」
競輪には「もがき」という走り方があります。これは「呼吸を止めて全力疾走」するというもの。
息を止めて走ることで、短時間でマックススピードを出すテクニックです。
もがきの持続時間は30秒程度。長時間息を止めるのは難しいため、スパートをかける残り半周あたりから選手たちはもがきを仕掛けます。
熾烈を極める最終直線、選手たちは最高速度で勝負するために、呼吸を止めてゴールへ駆け抜けます。
3．競輪の速度の秘訣を知ってもっと競輪を楽しもう！
この記事では、競輪選手の驚異的な速度の秘密を紹介しました。
選手たちは時速70kmを出すためにオーダーメイドの自転車を使い、厳しい訓練で身体能力を高めています。これらがカントの特性と組み合わさり、疾走感のあるレースを実現しています。
本記事を通じて選手たちのスピードの裏側にある努力や工夫に触れることで、より深い視点で買い目を予想できるようになっていただけると幸いです。
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