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競輪のルールでは先頭を走る誘導員に対して妨害行為をすることは誘導妨害として禁止されており、出走していたレースを失格、失格が重なればレース斡旋停止処分を受けるなどの罰則があります。
選手が安全に、そして平等な競技を行うために、競輪での誘導妨害は厳しく罰せられる違反行動であることから、選手としても気をつけなければいけないルールの一つです。
この記事では、
- 競輪の誘導妨害とは?
- 競輪で誘導妨害にあたる行為とは?
- 競輪で誘導妨害したときの罰則は?
について紹介します。
誘導妨害となる状況は主に、誘導員との接触や規定場所以外での追い越しなどがあり、違反があれば即刻出走レースを失格、違反点が貯まれば養成所での再教育などを受けます。
1.競輪の誘導妨害とは?
競輪の誘導妨害とは、競輪を安全に、平等な状況で行うために必要なルールの一つで、違反をすると失格という重い罰則が設けられています。
違反になる状況は、出走直後に先頭を走る誘導員、もしくはペースメーカーと呼ばれる選手に対しての接触、進路を妨害するなどの威圧的な行動をすることが違反に当たります。
誘導妨害は誘導員が危険なだけでなく、後を走る選手やそのレース自体も安全性や平等な状況が失われてしまうため、2019年からより厳しい罰則が設けられ、違反者は失格となりました。
安全性や平等な状況を保つため、誘導妨害には重い罰則が設けられています。
2.競輪で誘導妨害にあたる行為とは?
競輪で誘導妨害にあたる行為には、次のようなものがあります。
- 退避前や退避中の誘導員に落車や怪我をさせる
- 外帯線の内側を走行する先頭員を内側から追い抜く
- 他の選手に圧力をかけ誘導員の内側に差し込む
- 他の選手の妨害などやむを得ない理由による誘導員との接触は免責対象
・退避前や退避中の誘導員に落車や怪我をさせる
意図的に落車や接触を行うのは誘導員に対して非常に危険な行動であり、誘導妨害になります。
レースを先導している誘導員は、退避前は選手の先頭を走り、退避時はバンクの内側に入ってレースから離脱するのが競輪の流れです。
先頭を走る誘導員に選手が過度な接近を行うことは、落車や接触といった危険な状況に繋がる可能性があることから、故意の場合は選手が失格となります。
過度な接近は誘導員だけでなく、選手にとっても危険な行動であるため、落車や接近は誘導妨害です。
・外帯線の内側を走行する先頭員を内側から追い抜く
競輪場のバンクには三本の線が書かれており、中央の線である外帯線の内側を走行する先頭員のさらに内側へ入り込み、追い抜くことは誘導妨害となります。
内側から追い抜くことは、相手が誘導員でなくても競輪では禁止されています。
相手の内側から追い抜くという動きは接触の確率が高く、危険な行為であるため、誘導員や選手の安全を守るためにも禁止されている行為です。
どのような状況でも、誘導員や選手をバンクの内側から追い抜く行為は禁止されています。
・他の選手に圧力をかけ誘導員の内側に差し込む
誘導員の内側から追い抜くことと同様に、他の選手を追い立てて内側に入りこませようと圧力を掛ける行動も禁止です。
競輪では落車を防ぐためにもある程度の距離感が重要であり、接近してきた選手に対して距離を取ろうとするのは一般的な行動です。
安全を確保する行動を利用して誘導員の内側に追い込み、失格にしようとする行為は禁止されています。
自分や他の選手を誘導員の内側に押し込むのは危険であり、禁止行為となっています。
・他の選手の妨害などやむを得ない理由による誘導員との接触は免責対象
安全のために仕方なくした行動によって誘導員を落車させてしまった、内側に入ってしまった場合は故意の行為ではないと認められ、免責の対象となります。
たとえば他の選手が異常な接近をしてきて、それから遠ざかるために動いた結果、誘導員に接触してしまった、という状況などが該当します。
この場合、罰則の対象となるのは異常な接近をしてきた選手であり、安全のために動いた選手はその行動が適切であれば罰せられることはありません。
意図的な行為でなかった場合は誘導妨害にはならず、審判団の判断により免責されます。
3.競輪で誘導妨害したときの罰則は?
誘導妨害を行った場合の罰則は、競輪において最も重い罰則である失格です。
失格という判定を受けると、走っていたレースの順位が剥奪され、違反点数が30点加算、違反点数が90点を超えると養成所にて5泊6日の特別指導を自腹で受けます。
また、さらに違反点数が重なると出場停止処分が数ヶ月単位で言い渡され、出場停止処分は競技に出場できなくなるためかなり重い処分です。
罰則を受ける、失格になるということは選手にとって不名誉なことであることから、選手は細心の注意を払って出場しています。
4.誘導妨害とは?競輪で誘導員を妨害すると失格や斡旋停止などの罰則がある?まとめ
誘導妨害について解説し、競輪で誘導員を妨害すると失格や斡旋停止などの罰則があることをご紹介しました。
- 誘導員の行動を阻むと誘導妨害
- 主に誘導員の進路や走行を妨害することが誘導妨害に該当する
- 誘導妨害をすると失格になる
競輪の中でも重い罰則の失格になる誘導妨害は、主に誘導員に対して危険な行為をすることで判断されます。
失格が重なると違反点数が蓄積され、一定量を超えることでレースに出場できなくなる斡旋停止処分を受けます。
競輪選手たちは誘導妨害などのルールを守り、フェアな精神をもって日々熱いレースを繰り広げているのです。
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