競輪において戦略の一つである中割り戦法は、場合によっては違反行為となってしまう場合があります。
しかし、上手く活用することができれば、中割り戦法はレースを勝ち抜くうえで有効な戦略です。
この記事では、
- 中割り戦法とは?どんな選手が使用する?
- 中割り戦法はルール違反?
- 中割りが有効な場面とは?
について、ご紹介します。
先を行く選手の間を抜けるように走る中割り戦法が決まると、多くの場合、決まり手は差しとなります。
目次
1.中割り戦法とは?どんな選手が使用する?
中割り戦法とはなにか、どんな選手が使用するのかについて、次の通りご紹介します。
- 中割りとは並走する先行選手の間を突くこと
- 「差し型」や「追込み型」の選手が多用する戦術
・中割りとは並走する先行選手の間を突くこと
競輪における中割り戦法とは、並走している先行選手たちの間にできたわずかな隙間を突き、一気に前へ出る高度な技術です。
この戦法は単にスピードがあるだけでなく、優れた判断力と度胸が求められます。
またリスクも大きく、先行選手同士が密集しているところに割り込むため、少しでもタイミングを誤れば落車などの危険を伴います。
しかし、中割りが成功すれば外側や内側から追い抜くよりも直線距離が短縮され、効率的にゴールを目指せる大きなメリットがあります。
・「差し型」や「追込み型」の選手が多用する戦術
中割り戦法は、主に差し型や追込み型の選手が多用する戦術です。
差し型や追込み型の選手は、先行選手が作り出した状況から最後の直線で一気に勝負をかける必要があります。
先行選手が力を出し切ってスピードが落ちた瞬間に、わずかな隙間を見つけて内側から一気に抜き去る戦術が中割りです。
一発逆転が狙える戦術であるため、差し型や追込み型の選手が多用します。
2.中割り戦法はルール違反?
中割り戦法はルール違反なのか、次の通り解説します。
- 安全な間隔があれば合法
- 危険な中割りで落車や自転車の故障があった場合は失格対象
・安全な間隔があれば合法
中割り戦法は、選手間の安全な間隔が確保されていれば、合法なテクニックです。
競輪は選手同士の駆け引きや位置取りも見どころであり、僅かな隙間を突くことは、戦略的に認められています。
ただし、「安全な間隔」が非常に重要で、無理やり割り込む、他の選手を危険に晒す、といった行為は反則行為とみなされ、失格の対象です。
そのため、選手は瞬時の判断力で安全な隙間を見極め、高度なテクニックで中割りを成功させる必要があります。
・危険な中割りで落車や自転車の故障があった場合は失格対象
中割り戦法は合法ですが、危険な中割りによって落車や自転車の故障といったアクシデントが発生した場合は、失格の対象です。
競輪は安全なレース運営を最優先しています。
選手が無理に割り込んで転倒する、車体に大きな損傷を与えるといった行為は、故意でなくても失格と判断されます。
一発逆転が狙える中割りですが、「安全な範囲内」で許される高度な技術です。
3.中割りが有効な場面とは?
中割りが有効な場面は、次の通りです。
- ゴール前で先行する選手の間が空いているときに有効
- 決まり手はほとんどの場合「差し」になる
- 中割り狙いが失敗する典型例|前が詰まる・他車と接触
・ゴール前で先行する選手の間が空いているときに有効
中割り戦法が特に有効となるのは、ゴール前で先行する選手たちの間に明確な隙間が空いているときです。
たとえば最終周回の直線、複数の選手が並走している状況で、内側にわずかなコースが開いているとチャンスだと言えます。
先行する選手たちが力を使い果たし、わずかにスピードが落ちた瞬間が中割りの狙い目です。
一瞬の隙を見逃さず一気に加速して間を割り、そのままゴールへと突き進むことができます。
・決まり手はほとんどの場合「差し」になる
中割り戦法で勝負が決まった場合、決まり手はほとんどの場合差しになります。
基本的に先行している選手の間に割って入る中割りは、ゴール前で先行選手を抜きます。
他の選手が作ったペースに乗じて最後に加速するため、結果として差しという決まり手になることが多いです。
稀に別の決まり手になることもありますがかなり特殊であり、中割りの決まり手は差しであると考えることが一般的です。
・中割り狙いが失敗する典型例|前が詰まる・他車と接触
中割り戦法は非常に効果的ですが、前が詰まることや他車と接触するといった典型的な失敗例が存在します。
特に先行選手たちの間隔が予想よりも開かず、進入するスペースが確保できない場合は、失敗となってしまうことが多いです。
無理に突っ込もうとすれば前方の選手に接触して失速、最悪の場合は落車事故に繋がることもあります。
一歩間違えれば大事故にも繋がるため、中割りは高度な戦術と言えます。
4.競輪の中割り戦法とは?決まり手は何になる?まとめ
競輪の中割り戦法とはなにか、決まり手は何になるのかについて、解説しました。
- 中割りは先行選手の間を抜ける戦略で、差しや追い込み選手が使用する
- 中割り戦法は安全な感覚があれば合法
- 中割りは先行する選手が疲弊していれば決まりやすい
中割り戦法は競輪において有効な戦略の一つで、決まり手は差しになりやすいです。
危険が伴い、失格となる可能性もあるものの、適切に使えば合法な戦略となっています。
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