単騎になる選手は不利?競輪の心理戦のなか孤独に戦う選手について – ハッチャンの競輪予想で車券攻略

単騎になる選手は不利?競輪の心理戦のなか孤独に戦う選手について

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競輪のレースでは、お互いの戦い方の相性が良い選手で、ラインと呼ばれるチームのようなものを組んで戦うことが基本です。

しかし、ラインを組まずに戦う選手も稀に存在し、その選手のことを「単騎」と呼ぶことがあります。

今回はこの「単騎」なる選手に注目し、単騎になる理由やメリット、不利になる場合にも注目して、解説していきます。

 

1.競輪選手はラインを組んで戦うのが基本!「単騎」とはどんな状態?

競輪のレースでは、2~3人の選手で同盟のようなものを組み、連携をとりながらレースを展開していくことが基本になります。

一般的に、「ラインを組む」という表現をしています。

しかし、そうしたラインを組まずに戦う選手もいて、その選手を「単騎」と呼んでいるわけですね。

ラインを組む場合には、同じ地区に所属している選手同士で組む場合が多いですが、同じ地区の選手がいなかったり、自由な走りを求めていたりすれば、単騎での戦いを選ぶこともあります。

自由な展開、自由な仕掛けを魅力に感じた選手が単騎を選ぶので、自分のチカラに自信のある選手が単騎を選ぶ傾向にあります。

競輪の『単騎』とは?戦術の基本から観戦の楽しみ方まで徹底解説!

 

 

2.なぜ単騎で走る?自由に走れることが最大のメリット

ラインを組んだ方が戦法の幅は広がるはずですが、それを承知でなぜ単騎で戦うことを選ぶのでしょうか。

それには、以下のような単騎で戦うメリットがあるからです。

【メリット① 先頭集団が競走した後、漁夫の利を得られる】

自分とは別に複数のラインがあったとして、そのうちの2つのラインが先頭の位置取りで争っていたとします。

この場合、先頭争いで体力を消耗し、ゴールに向けて踏ん張りがきかなくなってきたところを狙って、漁夫の利を得られることがあるのです。

 

【メリット② ラインを考慮した位置取りをせずに済む】

ラインに所属して自分が先頭や番手になると、後ろにマークしてくる選手がつくので、ゴールの手前でそれらの選手に抜かれる可能性が出てきます。

しかし単騎で戦っていれば、マークしてくる選手がいなくなるので、他の選手に利益を与えることをせず、ラインのことを考慮した位置取りをしなくてよくなります

 

【メリット③ ラインに所属しないため、自由な戦略を立てられる】

ラインに所属しないため、仕掛けるタイミングを他の選手に合わせる必要がなく、自由なタイミングで仕掛けることが可能です。

自分が得意としている走り方、自分が自信を持って走れる戦法をとることができるということですね。

 

 

3.競輪は心理戦!単騎になることで不利になってしまう側面がある

ラインを組まずに1人で戦うことを単騎と言いますが、メリットがある反面、デメリットも多く存在しています。

ここでは、単騎でレースに出ることにどのようなデメリットがあるのか、解説していきます。

「ラインに属さないため、風をモロに受ける」

通常、ラインに属すことで、先頭は風よけ、番手と3番手はブロックをするという役割分担がされています。

しかし、単騎で戦うとなれば、自分が先頭になる選手と同じように風を受けてしまうため、体力の消耗を気にしなければなりません

 

「複数のラインに囲まれて、身動きが取れなくなってしまう可能性」

ライン単位での位置取りができないため、複数のラインに囲まれてしまう可能性があります。

複数の選手に囲まれて八方塞がりになると、アンコといわれる状態になり、身動きが取れなくなってしまいます。

仕掛けたいタイミングで仕掛けらなくなるというのは、単騎で戦っていることのメリットを失うということでもあるので、大きな損失でしょう。

アンコ=八方塞がり?競輪のレース展開を大きく左右する「アンコ」の状態

 

 

「ブロック要員がいないため、すぐ捲られる」

ラインに属さないということは、自分へのマーク選手が付かないというメリットがあると解説しました。

しかし、それはブロックを担当する選手がいないということでもあるので、すぐに捲られてしまう可能性がある、ということになります。

ラインを組んでいれば、後方から2人や3人を抜かないと先頭に立てませんが、単騎であれば、1人を抜くだけですぐに先頭に立ててしまいます。

「追い抜かれやすい」という意味では、ラインを組んでいる選手には叶いません。

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「ラインの連携ありきの戦法には手を出せない」

1人で行動するので、ラインの連携が不可欠な戦法をとることはできません。

例を挙げると、ブロック戦法や二段駆けなど、複数の選手が連携をとることが前提になっているものは、1人ではできない戦法になってしまう、ということです。

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競輪の戦法である「二段駆け」はどんなもの?番手選手の腕の見せどころ

 

 

4.「集団vs単騎」では、やはり単騎が不利になる|その理由や根拠

単騎のデメリットでもあったように、単騎で先行していても、後方から捲ってくる選手は1人を抜くだけでよくなるので、後方からの捲りを決められやすくなる、という恐れがあります。

また、単騎でありながら「捲り」の戦法をとった際も、風よけとして利用できる相手がいないので、中盤から体力の消耗が激しく、終盤の瞬発力が問われる勝負で負けやすい、という問題もあります。

上記で挙げている2つの問題は、それぞれラインを組むことで解消される問題なので、やはり集団で走る場合と単騎で走る場合では、集団で走るほうが有利であるといえるでしょう。

 

5.競輪のレースで「単騎」の選手がいるのはどうして?不利になる理由|まとめ

ラインを組むことなく、1人で戦う選手を「単騎」と呼ぶと解説してきました。

出場するレースの中で、同じ地区で活躍する選手がいないなどで単騎になってしまうケースがありますが、ラインでないと出来ない戦法もあるので、やはりラインを組むに越したことはないわけです。

しかしその一方で、自分のペースで走れることや、先頭集団が競り合うことで漁夫の利を得られるなど、単騎で戦うからこそのメリットもあります。

単騎で出走する選手がいる場合には、単騎でいることのメリットとデメリットを比較したうえで予想をすることで、より効率的で的中の確率を上げた車券の買い方ができるでしょう。

 

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