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競馬やボートレースといった公営ギャンブルをはじめ、日本ではパチンコなどのギャンブルも楽しまれています。
それぞれに魅力があるのですが、そのなかでも唯一心理戦の要素を楽しめるのが、競輪。
どのような要素があるから心理戦を楽しめるのか、競輪選手の心情を読み取る要素も紹介しながら、なぜ人は競輪にハマるのかという点を解説していきます。
１．公営ギャンブルのひとつである競輪、なぜ人はハマるのか
日本では、競輪をはじめ、競馬やボートレース、オートレース、パチンコなど、いろいろなギャンブルが楽しまれています。
特に公営ギャンブルである競馬やボートレース、オートレースに注目すると、動物やエンジンといった動力を使っているのがわかります。
しかし、競輪は自転車を使っているだけで、動力になっているのは自分の脚力。
つまり、公営ギャンブルで唯一、競輪は選手の体力のみで勝負されている競技なのです。
ほかの物のチカラを借りることなく勝負しているため、動物やエンジンといった予測の出来ない要素が少なく、自分の思った動きをしやすいというのが特徴です。
チカラとチカラのぶつかり合いなのですが、ただ体力勝負の追いかけっこをしているのではなく、位置取りや仕掛けるタイミングなどで心理戦を繰り広げています。
その心理戦に不可欠な存在として、「ライン」を概念があるので、次の章ではラインの概念について解説していきます。
２．競輪は心理戦の魅力にハマる！ラインの概念によって形成される心理戦の深み
競輪選手は、各選手によってとりたい戦法が違うため、戦法に応じて適した位置取りをしておくことが必要です。
その位置取りのなかで、「誰かを風よけに利用したい」「後ろから追いあげてくる選手がうっとうしいな」というように、選手によって別々の希望する状況や除外したい存在があります。
こうした利害関係が一致する相手と組むのが、ラインというもの。
主に３人で組むのが基本で、各選手に役割や適性があるので、ラインの構造を知っておくことで、より精度の高い予想をすることにもつながります。
以下では、各選手の役割と適正をみていきましょう。
【先頭の選手は風よけ】
３人で組むラインのなかで先頭になる選手は、脚質が「逃げ」となっている選手が務めます。
もともと先行するのが得意なタイプ、ということです。
後ろについている２人には風よけとして利用されますが、その代わりに後方から別のラインが追い上げてこないよう、ブロックしてもらうという利益を得られます。
【番手の選手は外側をブロック】
２人目にいる選手を番手と呼び、脚質が「追い込み」となっている選手が務めるポジションになっています。
先頭の選手を風よけとしながらも、先頭の選手が走りやすいよう、後方からくる別のラインをブロックする役割を持ちます。
ゴールの直前になると、それまで先頭にいた選手を追い抜き、１着を目指してスパートをかけていくのが走りの特徴です。
【３番手の選手は内側をブロック】
３人目を３番手と呼び、基本的には番手と同じ利害関係を持ちます。
しかし、番手と違うのはブロックする位置。
番手は外側から侵入してくる別のラインをブロックしていましたが、番手が外側をブロックにしに行くことで内側が空いてしまうので、３番手は内側をブロックするのが役割になります。
３番手も番手と同じようなスパートをかけますが、番手よりも抜く必要のある選手が１人多いので、３番手の選手が１着を獲るのは困難だとされています。
３．ラインの数で戦略は変わる！お互いにどんな読み合いをしている？
さて、基本的には３人で組まれるのがラインですので、９車立てのレースであれば、３つのラインが組まれることになります。
この場合を「３分戦」と呼びますが、ラインが４つなら「４分戦」といいますし、少し変わったパターンとして「先行一車」というものもあります。
それぞれのライン構成でどのような決着が予測できるのか、特徴を見ていきましょう。
【３分戦｜ライン単位での決着になりやすい】
ラインが３つで行われるレースを３分戦と呼びます。
この場合のレースでは、ライン単位での決着、すなわち１着と２着が同じライン内の選手で独占される、という決着が多いとされています。
同じライン内で１着と２着を独占することを「スジ」と言いますが、３分戦になるレースを予想する場合には、「スジになる可能性」を念頭に置くことが大切でしょう。
また、２つのラインが先頭の位置を取り合うために争い、両者が体力を消耗したところに３つ目のラインがきて漁夫の利を得る、ということもあり得ます。
【４分戦｜混戦になりやすく、予想がしづらい】
３分戦と比べて１つラインが多いということは、２人で組まれるラインが出てくるということです。
そのため「細切れ戦」と呼ばれることもあり、レースの展開が読みづらいという特徴があります。
混戦になりやすいということは、ライン単位での決着がつくとは限らず、いわゆる「スジ違い」で決着をすることもしばしば。
予想がしづらいということを知っていれば、そのレースに賭けることを避ける、という判断もできるでしょう。
【先行一車｜脚質が「逃げ」の選手が１人しかいない場合】
ラインの先頭は脚質が「逃げ」の選手が担当するので、「逃げ」の選手が３人いれば３分戦、４人いれば4分戦と予測をすることができます。
しかし、「逃げ」の選手が１人しか出場していない場合には、「先行一車」といって、先頭を１人で走る選手とその他大勢、という構図になります。
こうした場合には、先頭を走る「逃げ」の選手が自分のペースで走れるので、無理のないスパートをかけることができ、有利にレースを進めるでしょう。
よって、先頭を走るだろうと思われる選手を１着に予想するのが基本です。
なかなか「逃げ」が１人しかいないという番組が組まれることは少ないですが、もしこのようなレースが開催された場合には、ぜひ注目してみましょう。
４．選手の心情を読み取って攻め方を予想する？違反点数の確認も大切
競輪のレースでは、あからさまな押圧や斜行、先頭誘導員の追い抜きなど、いろいろな違反行為が規定されています。
違反をしてしまうと違反点数が数えられ、一定のところまで貯まることで、ペナルティが課せられます。
累積によっては出場ができなくなる「配分停止」という処分もあるので、選手は違反を疑われるようなプレーはしません。
しかしそんななかでも、意図せず行ってしまった行為が違反とみなされ、点数がカウントされることもあります。
そしてペナルティが課せられるギリギリのところまで点数が貯まると、「次に違反をしてしまうと配分停止になるから、あまり攻められない」という心情になることもあるでしょう。
よって、「あの選手は違反点数が蓄積しているから、あまり攻めた走りはしないはずだ」というように、選手の心情を読んだ予想をすることが可能です。
各選手が保有している違反点数については、KEIRIN.jpのサイト内ですぐに確認できるので、気になる方はぜひ確認してみてください。
５．競輪は心理戦を楽しめる！選手の読み合いにどっぷりハマる｜まとめ
競輪は、公営ギャンブルで唯一心理戦の駆け引きを楽しめる競技。
ラインを組むことで選手同士は連携し、お互いの利害関係が一致する形で戦法を仕掛けていきます。
違反点数を利用した選手の心情を探る方法も紹介しましたが、このような数多とある情報を駆使して予想をし、そこから車券を的中されるというのは、大変奥が深い魅力がありますよね。
この記事を通して、なぜ人は競輪にハマるのか、理由が分かっていただけたのではないでしょうか。
少しでも競輪の魅力を知っていただき、少しでも競輪を好きになってくだされば幸いです。
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