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競輪ではスタートしてから最初はゆっくりとしたペースで誘導員の後ろに付き、競技が進んで行くことから、初めて見た人はなぜ最初から全力で走らないのかと疑問を抱く人が多いです。
この記事では、
- 競輪で最初ゆっくりなのはなぜ?
- 競輪の誘導員がいるのはなぜ?
について紹介します。
ゆっくりとしたペースで競技が始まる理由は複数ありますが、競輪は1レースおよそ2,000mと長く、自分が全力を出せる距離まで体力を温存しているからというのが大きな理由の一つです。
1.競輪で最初ゆっくりなのはなぜ?
競輪で最初ゆっくりな理由には、次のような理由があります。
- スタートから全力だと最後まで持たない
- 途中まで先頭誘導員を抜いてはいけない
- ラインがちぎれる可能性がある
・スタートから全力だと最後まで持たない
競輪の競技場には333m、400m、500mの3種類がありますが、どの競技場でも総走行距離が2,000mくらいになるよう決まっており、2,000mを最初から最後まで全力で走ることはできません。
鍛えている競輪選手でも全力で走れるのは40秒、400mくらいと言われていることから、スタートから2,000mをずっと全力で走ることは不可能です。
最初は誘導員を風よけにしてレースを進め、レースを有利に進める位置取りを駆け引きし、全力を出せるタイミングで仕掛けることで勝利に繋がります。
長い距離でどのくらいのペース配分をするのかも、競輪選手にとって重要な作戦です。
・途中まで先頭誘導員を抜いてはいけない
競輪では公平性を保つため、レース開始直後から先頭を走っている誘導員を追い抜くことは禁止されています。
誘導員は全選手が公平に走れるようにレースを制御する役割があり、規定場所以前で誘導員を抜いてしまうと出走したレースは失格です。
また、長距離を速い速度で走ると空気抵抗による体力の消耗も激しく、誘導員は先頭に立つことで風よけの役割も持ち、先頭についた選手が不利にならないようにする役割もあります。
最初は誘導員のペースに合わせて走ることで、公平性と体力の温存が可能となり、最終周回の白熱した展開が起こります。
・ラインがちぎれる可能性がある
最初から全力で飛ばしてしまうと、同じラインの選手がついてこれずにラインがちぎれる可能性が高くなります。
レースが始まってすぐの競輪は、誘導員を先頭にしてラインと呼ばれる集団を作りながら競輪場を周回し、体力の温存と首位に立つ位置取りの駆け引きが行われます。
ラインは結束が強いほどレースを有利に進めることが出来ると言われているため、ラインがちぎれてしまうと前半リードできても後半で不利になる可能性が高いです。
最初はゆっくり走り同じラインの選手と協力することで、レースを有利に進められるようにしています。
2.競輪の誘導員がいるのはなぜ?
競輪の誘導員がいる理由は、次の通りです。
- 先行選手の暴走を防ぐ
- 先頭選手の風避け
・先行選手の暴走を防ぐ
競輪では誘導員を置くことでレースのペースを制御し、先行選手の暴走を防いでいます。
選手が得意とする戦略には大きく分けて逃、追、両の3種類があり、中でも逃の戦略を得意とする選手は最初から他選手を置いて走り切ることができます。
しかし、逃タイプの選手が序盤から好きなように走ってしまうと体力と持久力のある選手が戦略もなく走り切ればよいというものになってしまうため、選手を制御してペースを守るために誘導員がいるのです。
誘導員がいることで、競輪では様々な戦略が練られ、熱いレースが繰り広げられます。
・先頭選手の風避け
誘導員は先頭選手の風避けの役割も担っています。
競輪では誘導員がいる状態でも30キロから40キロで走っていることから、風の抵抗を大きく受けます。
風の抵抗で先頭選手が序盤で体力を消耗してしまうと、終盤で不利になってしまうため、他の選手と風の抵抗が同じ程度になるように誘導員が風避けとなるのです。
人力で戦う競輪において、空気抵抗による体力の消耗は勝敗を大きく左右するため、誘導員が先頭選手の風避けとなって公平性を保っています。
3.競輪が最初なぜゆっくり?全力を出さない理由や誘導員について始めての方向けに紹介!まとめ
競輪が最初なぜゆっくりなのか、全力を出さない理由や誘導員について始めての方向けにご紹介しました。
- 競輪で最初ゆっくりなのは、最初から最後まで全力で走り切ることは難しいため
- 誘導員がいるのは、レースを公平に進めるため
競輪では序盤は誘導員に付いてゆっくりと走るため、最初から全力を出すことはできません。
また、2000mの距離を全力で走り続けることはできないため、体力を温存しているのも最初にゆっくり走る理由です。
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