競輪を観戦していると「突っ張り」という言葉をよく耳にしますが、初心者の方には馴染みのない用語かもしれません。
競輪の突っ張りがどんな意味なのか、知りたくないですか?
本記事では、以下について詳しく解説します。
- 競輪用語「突っ張る」の意味とは?
- 突っ張るメリットとデメリットは?
- 突っ張る選手の特徴は?
競輪の突っ張りとは、レース序盤から積極的に先頭を走り続ける戦法のことで、競輪では非常に重要な戦術の一つです。
目次
1.競輪用語「突っ張る」の意味とは?
競輪の 突っ張るについて以下の3つのポイントで解説します。
- 競輪における突っ張るの定義
- 「かまし・まくり」との違い
- 突っ張ることで先行することを「つっぱり先行」と呼ぶ
・競輪における突っ張るの定義
競輪における突っ張るとは、他の選手が後ろから抜きに来るのを抑えて先行を維持する戦法です。
他の選手の追い上げに対してもひるまず、むしろ更にペースを上げて対抗します。
激しいポジション争いが繰り広げられるため、ファンにとっては熱い展開になることも多いです。
・「かまし・まくり」との違い
かましは中盤以降に仕掛ける急加速による追い抜き、まくりは最終コーナーから直線で外から一気に抜き去る戦法を指します。
一方、突っ張りは他の選手を牽制して前に出続ける戦法で、全く異なる戦法です。
突っ張りを使う選手は序盤から体力を消耗するリスクを背負いますが、レースの主導権を握り続けることができます。
突っ張りと同じようにかましやまくりも競輪でよく使われる単語ですが、意味が混同しないようにしましょう。
・突っ張ることで先行することを「つっぱり先行」と呼ぶ
競輪の突っ張りによって先行を維持する走法は「つっぱり先行」と呼ばれます。
突っ張り先行では、後続選手が追い上げてきても決して譲らず、先行のポジションに張り付き、むしろペースを上げて突き放そうとする姿勢が特徴的です。
つっぱり先行を得意とする選手には一部の熱狂的な支持が集まります。
レース序盤から激しい展開となるため、突っ張り先行は観戦する側にとっても非常に盛り上がるレース展開になる戦法といえるでしょう。
2.突っ張るメリットとデメリットは?
競輪で突っ張るメリット・デメリットは以下のとおりです。
- 他選手の動きを制限できる
- ラインによる決着がつきやすい
- 体力が必要な戦法
・他選手の動きを制限できる
突っ張りの最大のメリットは、他選手の動きを効果的に制限できることです。
競輪場は内側を走る選手が有利とされています。
ルール上、他の選手を抜くときは外側から抜く必要があるため、突っ張りで先行を維持することでポジションを占めることができます。
このポジション取りにより、後続選手は不利な外側を回らざるを得なくなり、より多くの距離を走る必要が生じるのです。
また、他の選手が抜きに来るタイミングで突っ張ることで、他選手のペースを乱すこともできます。
結果として、突っ張りがうまくいった場合は有利な状況を維持できます。
・ラインによる決着がつきやすい
突っ張り戦法を使うと、競輪の自力自在型選手にとって理想的な、ライン決着を導きやすくなります。
自力自在とは、自分の力で先頭に立ち、そのまま逃げ切ることまで全てできる能力を指します。
突っ張りによって序盤から主導権を握った選手は、同じライン(チーム)の後輩選手と連携して、最後まで先頭グループを維持することが可能です。
このため、レース終盤では突っ張った選手とその番手(後続)選手による1-2フィニッシュが実現しやすくなるのです。
ライン決着は比較的予想しやすいパターンと言われており、突っ張り選手の調子と体力を正確に読めれば、車券的中の確率を高めることができます。
・体力が必要な戦法
突っ張り戦法のデメリットは、体力の消耗が激しいことです。
突っ張りでは、スタートから最後まで高いペースを維持し続ける必要があるため、選手の体調管理と体力配分で勝負が決まります。
突っ張り続けることで酸欠状態に陥り、最終直線で失速するケースも少なくありません。
しかし、体力に自信のある選手が突っ張りを決行した場合、他の選手が全く追いつけない圧勝劇を演じることもあります。
体力が最後まで持つかどうかが、突っ張り戦法成功の鍵となるのです。
3.突っ張る選手の特徴は?
突っ張る選手の特徴について、次のとおり紹介します。
- S(スタート)が多く逃の決まり手が多い選手
- 2019年頃から突っ張る傾向が増えている
・S(スタンディング)が多く逃の決まり手が多い選手
突っ張る選手は、出走表を見たときに「S」や「逃」が多いです。
突っ張りは序盤からの先行してそのまま逃げきるのが特徴の戦法です。
従って、スタート直後のポジション取りが上手く、他選手が反応する前に理想的な先頭ポジションを確保できるSの多い選手であることが多いです。
また、スタートで先行してそのまま逃げきるので、決まり手も逃が多くなります。
出走表でSと逃を確認することで、突っ張り先行型の選手か予想することができるのです。
・2019年頃から突っ張る傾向が増えている
競輪界では2019年頃から突っ張る選手が増加傾向にあります。
2019年5月に新ルールが適用されたことで、カマシなどの追い抜きに対するルールが厳格化され、かまし戦法が使用しづらくなりました。
一方で、Sをとった選手は先頭誘導員を風避けとして長く利用しやすくなりました。
つっぱり戦法に有利なルールが適用されたことで、つっぱり先行型の選手が増えています。
4.競輪用語「突っ張る」を解説!かましやまくりとの違いは?まとめ
競輪の突っ張りについて紹介しました。
- 「突っ張る」とは、他の選手が抜きに来るのを抑えて先行を維持する戦法
- 突っ張る戦法には「他選手の動きを制限できる」「ラインによる決着がつきやすい」「体力が必要」などのメリット・デメリットがある
- S(スタート)が多く逃げの決まり手が多い選手がよく活用する戦法
- 2019年頃から突っ張る傾向が増えている
競輪において、突っ張るとは他の選手を抑えて先行を維持する戦法です。
突っ張りは激しいポジション争いが繰り広げられるため、熱いレースになることが多いと言われています。
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