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決まったコース(バンク)を何周も走り、1着を目指すのが競輪です。
そもそも競輪のレースに関して、1レースあたりどれくらいの距離を走るのか、という部分を知らないという方も多いはずです。
「1レースでどれくらいの距離を走るのか」「バンクは一周で何メートルあるのか」という部分を見ていきましょう。
1.バンクは一周で何メートルあるの?実は競輪場によって違っていた
競輪のレースではバンクを何周もするので、かなりの距離を走っているというのは、何となくみていて分かるのではないでしょうか。
しかし、具体的に「一周あたり何メートルあるのか」と聞かれると、答えられない方も多いはず。
結論としては、競輪場によってバンクの距離が異なっていて、333m、400m、500mの3種類が主になっているのが現状です。
333mは「33バンク」、400mは「400バンク」、500mは「500バンク」と呼ばれることもあるので、解説や実況などでこうしたフレーズが飛び出したら、バンクのサイズの話をしていると思ってください。
ちなみに、稀に335mのバンクもありますが、誤差程度の違いということで、333バンクとまとめて呼ばれることが多いです。
2.競輪は1レースで何周走る?距離で決まっている
同じ公営ギャンブルである競馬では、「芝、2000m」「ダート、1200m」といったように、レースによって距離が異なっているのが特徴です。
しかし、競輪ではすべて「約2000m」と決められています。
とはいえ、各競輪場によって一周あたりの距離が違うので、「何周するか」で約2000mに近づけるように調整しているわけですね。
例えば333バンクの場合には、「333×6=1998」ということで、6周の設定になっており、同じ要領で400バンクでは5周、500バンクでは4周と決まっています。
一瞬で決着がついてしまうイメージがありますが、実はスタートからゴールまで2キロ走っていることになるのです。
あのスピードを保ったまま2キロ走っているわけですから、素人の我々からすれば驚異の身体能力と言えるでしょう。
3.選手は2000mをすべて全力で走っているわけではない?
1つのレースだけで2キロ以上走っていることになるのですが、だからといって2キロすべてを全力で走っているわけではありません。
前半から中盤にかけては、スピードよりも「位置取り」が重要なのです。
・誘導員がいるうちは位置取りの争いがある
残り2周になったときには、ジャンと呼ばれる鐘がなります。
このタイミングでレースのペースを作るための「先頭誘導員」が離脱するのですが、この誘導員が先頭を走っている前半にも、位置取りの競り合いが繰り広げられているのです。
「先行」の選手は前のほうを取りに行ったり、「追い込み」の選手は後ろで待機したり、自分が戦いやすくなるポジションを取ろうと動いています。
・誘導員が抜けてからは仕掛けのし合い
競輪では、脚質の相性や所属する競輪場などの条件によって、「ライン」と呼ばれる同盟のようなものを組みます。
3人で組む場合には、先頭の選手は風よけ、番手の選手は体力温存をしながら外側からくる別のラインをブロックする、3番手の選手は内側からくる別のラインをブロックする、という役割があります。
そして残り2周のジャンがなると、「捲り」の戦略をとりたいラインは一気に抜き去るタイミングを探し始めるなど、各ラインがゴールに向けての仕掛けを始めます。
しかし、最後までラインの関係性を保ったままゴールするのではありません。
特に最後の直線に差し掛かると、ラインを関係なくして皆が1着を獲るために全速力で走りだします。
特に番手以降の選手は、ブロックをしながらも先行の選手を風よけに利用しているので、温存していた体力を最後の直線で放出できるのです。
こうしたことからも、2キロすべてを全力で走っているのではなく、勝負をかけるタイミングまで余力を残しています。
4.バンクの距離が違うことで、予想の仕方は変わる?押さえておきたいポイント
バンクのサイズ(一周あたりの距離)が違うため、バンクによって予想の仕方を変える必要があります。
選手の脚質やライン構成によって、バンクとの相性が出てくるわけですね。
【333バンク】
最後のコーナーの終わりごろからゴールまでを「みなし直線」と呼びますが、これが短くなっているのが333バンクの特徴。
よって、逃げ切りなどの戦法で戦う選手が勝ちやすいと言えるのです。
後ろから追い上げてきて差しを狙っても、最後の直線が短いことから、差しが決まりづらくなってしまいます。
【400バンク】
333バンクはほぼ一律で「みなし直線が短い」と言えたのですが、400バンクは競輪場によってみなし直線の距離に違いがあります。
よって、「みなし直線が短ければ差しは決まりづらい」ですし、「みなし直線が長ければ差しが決まりやすい」と言えます。
「400バンクだからコレ」というものではなく、各競輪場の特性を理解した予想が必要だということです。
【500バンク】
みなし直線が長いことが多いので、その場合には差しが決まりやすいと言えるでしょう。
最後の直線に差し掛かったときに、逃げ切りを狙う先行の選手の体力が、ゴールをする前に尽きてしまう可能性が大きいからです。
また、コーナーの傾斜(カント)がゆるいことが多いので、捲りが決まりやすい場面も多くなります。
先行逃げ切りの選手にとっては戦いづらいバンクと言えるでしょう。
5.競輪場のバンクは一周で何メートルあるの?場所によって距離が違う|まとめ
バンク一周あたりの距離というのは、実は競輪場によって違うのです。
主に333m・400m・500mの3種類で、それぞれのバンクによって有利になる脚質が違っています。
バンクのサイズと出場選手の相性を見ながら予想をすれば、より深いところまで読みながら予想ができるので、初心者から1つランクアップした楽しみ方ができるでしょう。
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