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競輪のレースでは、選手間でラインというものを組み、お互いの利害関係を満たし合う関係を持ちます。
ラインに関して理解しておくことが大事なのですが、仕組みが複雑になっていることが原因で、「競輪はラインがあるから、つまらない」と言われてしまうことも。
それは本当なのか、ラインはなぜ存在するのか、ラインに所属する選手はどのような役割を持っているのか、ラインについて網羅的に解説していきます。
目次
1.“つまらない”のは難しいから?競輪の重要な要素である「ライン」ってなに?
そもそも競輪界で言われる「ライン」とはどのような概念なのか、確認していきましょう。
ラインというのは、「チーム」や「同盟」といったものに例えることができるもので、選手同士で利害関係の合う相手と組むものを指します。
「私は先頭を走りたいから、あなたには後ろからくる別のラインをブロックしてほしい」というものや、反対に「私は誰かの後ろを走りたいから、あなたには前を走って風よけになってほしい」というものなど、選手ごとに自分が走りたいポジションややりたい戦い方は違うので、そうした利害関係が一致する相手とラインを組みます。
ラインはどのようにして組まれるのか、1つのレースでどのくらいの数のラインが組まれるのか、解説していきます。
「ラインの構成は何種類ある?予想がしやすいのは2分戦、難しいのは細切れ戦」
1つのレースで構成されるラインの数には違いがあり、2つのときもあれば3つのときもあるし、もっと細かいこともあります。
【2分戦】
2つのラインで展開されるレースを2分戦と呼びます。
競輪のレースは基本的に7車立てか9車立てで行われますが、どちらにしても選手の人数は奇数なので、2分戦の場合にはどちらかのラインが1人多くなります。
数的有利になっているラインのほうが、追い抜くためにかかる人数が多いということになるので、追い抜かれづらく、優位なポジションを奪いやすいといえるでしょう。
よって、2分戦になるレースでは、数的有利なラインを高く評価して予想しましょう。
【3分戦】
3分戦はスジでの決着になりやすいので、同ラインの選手で1着と2着を独占する形で予想をすることをオススメします。
しかし、同ライン内の選手間で実力の差がありすぎると、レース途中でラインがちぎれてしまう可能性があることや、先行選手の強さなどから「どのラインが強いのか」を適切に見極める必要があるので、そういった点に注意して予想をしてみましょう。
【4分戦(細切れ戦)】
ラインが4つに分けられるのが4分戦ですが、ラインが多い分だけ展開が拮抗するので、2分戦や3分戦と比べて予想がしづらいという特徴があります。
予想がしやすい、いわゆる“鉄板レース”にだけ予想をしたいという方は、4分戦のレースは「見」で流すことをオススメします。
また、混戦になる想定ができますので、そうした意味では「スジ違い」の決着になることが多いでしょう。
2.ライン内の各選手の役割が?先頭・番手・3番手の仕事とは
さて、4分戦になる以外のケースでは、基本的にはラインは3人で組まれるものになります。
また、ラインの中ではそれぞれの選手に役割が与えられていて、各選手がその役割を全うしながら1着を目指して走っています。
各選手にどのような役割があるのか、確認していきましょう。
「先頭|後続の選手の風よけになりながら、走りやすい環境を作ってもらう」
ラインの先頭を走る選手は、後続の番手と3番手の選手には風よけとして利用されます。
これだけだと「ただ利用されているだけじゃん」と思ってしまいますが、そうではなく、後続の選手は後ろから追い抜いてこようとする別のラインが侵入してくるのを阻止するという役割があり、これによって、先頭の選手は走りやすい環境を作ってもらっています。
風の影響をモロに受けるため体力の消耗が激しく、高いスタミナ力が求められるポジションです。
「自力選手」とも呼ばれるポジションですので、出走表に「自力」というワードがあれば、ライン内では先頭を担当すると考えましょう。
「番手|先頭を風よけに利用しながら、外側をブロック」
3人のラインの真ん中にいる選手は、番手と呼ばれています。
ラインの先頭を走る選手を風よけとして利用しながら、別のラインに追い抜かれないよう、外側をブロックする役目を持ちます。
先頭の選手に対しては、「風よけにさせてもらっている代わりに、走りやすい環境を作ってあげるよ」という感じですね。
先頭選手とは、持ちつ持たれつの関係にあるというわけです。
「3番手|先頭を風よけに利用しながら、内側をブロック」
基本的には番手と同じ役割なのですが、番手は外側からくる別のラインをブロックしていた一方、3番手の選手は内側からの別のラインをブロックする役目を持ちます。
番手は外側、3番手は内側をブロックするということで、番手を担当する選手との連携も求められるということです。
3.ラインって八百長とは違うの?どれくらい打ち合わせをしている?
お互いに利害関係のある選手が組む、互いに「持ちつ持たれつ」の関係がある、ということから、「ライン=八百長ではないのか」という疑問もあるでしょう。
この章では、この辺りの疑問について解消していきます。
まず、ラインを組むにあたっては、レース前に打ち合わせをしていると思われるので、口裏を合わせているという言い方はできるかと思います。
しかし、各選手が1着を目指して走っていることは確かであり、決して「この選手を勝たせよう」というような口裏合わせをしているわけではありません。
よって、特定の選手を勝たせるための八百長ではない、ということですね。
また、ラインを組むための打ち合わせがされているとは思いますが、どの程度の会話がなされているかは分かりませんし、戦略についてもどの程度まで会話がされているか、ファンは知ることができません。
ある意味ファンタジーの要素とも言えるかもしれませんが、「同ライン内の選手間でどのような会話がされているのか」という部分は、ファンに公表されることはありません。
そして、ライン内ではそれぞれの選手に役割があると解説しましたが、だからといって賞金を分け合っているということはなく、ルールとして賞金を分け合うことは禁止されているので、そうした形での八百長も無いと思われます。
確かに連携を組むのがラインなのですが、決して悪質な出来レースを演出するためのものではないのです。
4.【裏切り】ライン内での裏切り行為はあり得るの?可能性はあるがデメリットが大きい
お互いの利害関係が一致する相手とラインを組み、各々の戦略を遂行したり、利用させてもらう代わりに恩返しをしたり、ラインは信頼関係で成立しているものなのです。
しかしだからといって、ラインというルール自体は公式のルールではないですし、裏切りをしたことによる制裁もありません。
ではなぜラインを裏切って戦う選手はいないのでしょうか。
結論からすると、裏切ることの代償が大きいため、裏切りの行為を選ぶ選手が圧倒的に少ない、というのが現実です。
もちろん、他の選手が自分にくれる恩恵だけを受け、自分は他の選手に恩恵を与えずに走れば、「裏切り」という形でレースを有利に走れるでしょう。

競輪選手において、他の選手とラインが組めないというのは、1着を目指すにあたって致命的な問題です。
よって、裏切り行為というのは、デメリットのほうがはるかに大きいものと言えるのです。
5.ラインは裏切りではなく分裂してしまうことがある?分裂する理由
レース中の選手の動きをみていると、時にはラインが分裂してしまうこともあります。
「あれ、あの選手裏切った?」と思うかもしれませんが、それは他の理由があって、想定外の分裂をしてしまったという可能性もあります。
その分裂にはどのような理由が考えられるのか、いくつか種類をみていきましょう。
「ライン分裂の理由① 選手の落車」
レース中には時速70㎞になることもあるので、落車の危険が常に伴います。
実際に落車する選手はいますし、多くの選手が巻き込み事故のように落車していった事故も発生しています。
こうした落車を原因として、ラインが分裂してしまう可能性があるのです。
ライン内の誰かが落車をすれば、その時点で選手同士の利害関係が破綻してしまう危機に晒されるので、そこからラインの態勢を整えなおすのは困難でしょう。
「ライン分裂の理由② ライン内での実力の差が激しい」
先頭選手の実力が高く、それに続く番手や3番手の選手が力不足だと、先頭の選手に後続がついていけなくなり、ラインが分裂してしまう可能性があります。
そのため、ラインの並びが分かったときには実力差にも着目し、あまりに実力差があるラインがあれば、分裂する危険性も考慮して予想をする必要がありそうです。
「ライン分裂の理由③ 他の選手が割り込んでくる」
大変稀なケースではありますが、時には誰ともラインを組まずに単独でレースに挑む選手もいます。
そうした選手は、レース中の判断でラインに割り込んできて、他の選手を風よけに使うという戦い方をする場合もあります。
そうした場合、割りこまれた側のラインは作戦に考慮してなかった選手の割り込みにより、作戦が破綻する可能性がありますし、連携がうまく取れずにラインが分裂してしまうこともあるでしょう。
6.予想に活かすには?競輪のラインは予想に活かせる重要な情報!
競輪のレースではほぼすべての選手がラインを組んで出走しますが、このラインの知識を上手く活用することで、より深い予想をすることが可能になります。
どのような活用の方法があるのか、活用できる項目や情報を紹介していきます。
「先行一車は先頭選手が有利」
2分戦、3分戦と同じカテゴリで、「先行一車」というライン構成もあります。
大変珍しいケースなので記事中では紹介しませんでしたが、脚質が「先行」の選手が1人しか出場せず、他の選手で全員「追」の選手である状態を、先行一車と呼びます。
「先行」の選手が1人しかいない場合には、その1人の選手が自分のペースでレースを作れるので、大変有利な立場になるのです。
通常のレースよりも余力を残して終盤に突入できるため、大変珍しいケースではありますが、先行一車のレースがあれば、積極的に買っていきましょう。
「2分戦は人数が多いほうのラインが有利」
前半でも少し解説しましたが、2分戦になる場合には、人数が多く所属するラインに着目して予想をしましょう。
9車立てで2分戦となった場合、4人ラインと5人ラインに分かれるわけですが、5人ラインが4人ラインを抜く場合には、抜く人数が4人ですよね。
しかし、4人ラインが5人ラインを抜く場合には、抜く人数は5人となり、抜く人数が1人増えることになります。
この手間の分だけ、4人ラインは不利にあると言えるので、数的有利を得ているラインに注目して、予想をしてみましょう。
「先行ラインの番手選手が一番有利に戦える」
先行ラインの番手ということは、全体で見ても2着のポジションにいるということ。
このポジションは最も勝負に出やすいポジションなのです。
それは、先頭の選手を風よけに利用しながら、3番手が後ろからくる別のラインをブロックしてくれるから。
体力を温存した状態で最後のスピード勝負に突入できるので、先行ラインが3人だった場合には、番手の選手に着目してみましょう。
7.「どのようなラインを組むのか」はどこで知る?選手コメントなどの情報
ラインの情報は様々な形でラインに活かすことができますが、それは「どのようなラインが組まれるのか」を知っていることが前提です。
では、どのような根拠があって「誰と誰がラインを組むか」を知ることができるのか、情報を得るための方法を紹介していきます。
「地区によって組まれるのが基本」
ラインを組む相手を組めるのは、脚質の相性や戦略が合致するかといった問題もありますが、最も重視されるのは「普段から練習している競輪場が、どれだけ隣接しているか」という点です。
同じ競輪場で練習をしている、同じ県で練習をしている、同じ地区で練習をしている、隣接する地区で練習をしているといった具合に、土地の関係でラインを組む相手を決めるのが基本なのです。
ラインを表す際に「関東ライン」や「近畿ライン」といったように、地区名で表されるのはこのためですね。
「選手コメントからもラインを組む相手が分かることがある」
出走表の選手コメントの欄には、「○○選手をマークします」「○○選手の番手になります」「自力できます」など、そのレースでの戦い方が記されています。
なかには特定の選手名を挙げてコメントをする場合もあるので、こうしたコメントは「誰とラインを組むのか」を明確に表したものとして、大きなヒントになります。
「先頭選手のBやHを見ると、レースの展開が少しだけ見える」
もしもラインの先頭に立つ選手が誰なのか分かったら、その選手のBとHの回数を確認しましょう。
Bというのは、残り半周のラインをトップで通過した回数で、Hというのは、残り1周のラインをトップで通過した回数を表しています。
BとHの回数を比べ、その選手がどのような戦い方なのかを分析してみましょう。
Bのほうが多ければ、より仕掛けのタイミングが遅く、捲りを狙った走りが多いと言えそうです。
Hのほうが多ければ、仕掛けのタイミングが早いということになり、逃げを狙った戦い方が多いと言えるでしょう。
BとHの回数を比較して分析することで、各ラインの戦い方が見えてくるということですね。
「実は「並び予想」でライン構成は知ることができる」
レースの出走前には、オッズや選手の状態など様々な情報が、モニターに映し出されます。
そのモニター上に「並び予想」という項目があり、車番を使ってレースの展開を予想した図が掲載されています。
そこで「誰と誰がラインを組むのか」というところを確認できるので、自分でラインの構成を予想することができない方は、ぜひ活用してみてください。
8.競輪はラインがあるからつまらない?否、ラインがあるから面白い【まとめ】
予想をするのが難しい、八百長とどこが違うのか、といったような疑問から、競輪はラインがあるからつまらないと思っている方もいるかもしれません。
しかし本来は逆で、競輪はラインの概念があるからこそ、奥深く面白い競技になっているのです。
各選手が自分の役割を全うし、ファンはラインの並びや戦い方を想像して予想していく、この流れこそが、競輪を面白くしているのです。
ラインに関する知識は、レースの予想をするうえでとても重要な情報になるので、ラインに関する知識を蓄え、よりよい競輪ライフを送っていきましょう。
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